餡のいろ

日々の調べたこと色々メモ。

モディリアーニ展

最近あまりの混み様にしばらく大型企画展から足が遠のいていたけどモディリアーニは見ておきたいと思って最終日間近のおととい、会社帰りに見てきた。六本木の国立新美術館
平日夜の美術館はゆったり見られると言うほどでもなかったけど、休日昼間の激混みの状態を考えると、まあまあなコンディションで鑑賞することができた。
プリミティブ美術に影響を受けて描かれた初期の素描のお面のような顔は、なんか松本零士が描く美女を思い出した。美女のパターンなのかもしれない。
モディリアーニの後半の作品(よくみるモディリアーニの作品)もこのパターンが継承されていることがわかるんだけど、そこには、それぞれのモデルとなった人物の雰囲気が出ていて不思議な魅力を感じた。
あと、人物がセンターからずれているんだけど背景によってうまくバランスを取っている構図が何点かあって、それがすごくかっこよかった。オシャレ!

週末よい気分になれて見に行ってよかった。

有名どころの企画展にいくと美術好きな彼女(または彼)にくっついてきた彼(または彼女)という組み合わせがよくあるんだけど、くっついてきた方は絵にはほとんど興味がなくて絵の前でくっついていることが目的のようにしか見えず(そしてそういう人に限って体格よかったり、リュックを背負っていたりして)とても不愉快な気分。くっついてるんだったら二人して離れて見ればいいし、離れたところで鑑賞中の彼女(または彼)を見てればいいのにと思う。なかには好ましいカップルもいて羨ましくなる事もあるのに。くっついていなくても連れがいたら感想や思ったことを話せて楽しいだろうなぁと思う。着目点が違っていろいろ楽しそう。もったいない。
あと、有名どころの企画展で困るのは次の絵を見るために行儀よく前の絵の前に並んでいる人たち。伝わるかな?壁の左から右に絵がかかってるとすると右の絵を見るための列が左の絵の前に来ちゃってて左の絵が見られない状態にある。左の絵の前に来ちゃってる人たちが左の絵を鑑賞していればいいんだけど、その人たちの心はもう次の絵にあって先の方ばかりを見ている状態。左の絵がなんかかわいそう。
見たい絵の前に縦に並べばいいのにと思うことがあるけど、まあそんなことにはならないだろうなぁ。
そうはいいつつ私も誰かの邪魔をしていることがあるかもしれないので、気をつけつつ、マナーのよい鑑賞者でいたい。

2008/6/8 17:32