餡のいろ

日々の調べたこと色々メモ。

3/22 上野 文化の一日

おとといの暴風にビビって、昨日は風に当たるのを避けて一日家に立てこもっていたので、連休最終日の今日、上野に『いけばな池坊展』と『長谷川等伯展』を見に行った。

上野公園の桜はちらほら咲いているものの、お花見(飲み会)をするには、あと1、2日暖かい日が続いてからかなぁという感じだった。
部署のお花見が今年は上野公園らしいく、行ってみたいなと思ったけど、仕事帰り八王子からやってきて、お酒飲んでまた多摩地区に帰宅するというのは、遠すぎると思ってしまった。

 

『いけばな池坊展』
いろいろな作品がありとても参考になった。お花を横から見たり覗き込んだりするのは失礼だ、と聞いていたけど、一体どういう作りになっているのか気になるものもたくさんあって思わず覗き込んでだりしてました。
いろんな花型があるのだけど、自由花で「あ、いいな」と思う作品の立て札を見ると中等部とか高等部とか出ていて、たぶん中学生とか高校生なんだけど若い人の作品が目を引いた。自由花は若い感性が活かせる生け方なんだな。いわゆる玄人作品ではないのだけど、ひきつけるものがある。一歩間違えると一昔前の感じでダサさ満載になってしまう自由花なので、いい勉強になった。
今回総じて思ったのは、どれも素晴らしい作品なのだけれども、なんか人を惹きつける魅力ある作品と、とても凝っていて素敵なんだけれども引っかかってこない作品とがある気がした。これはなんなんだろう。

 

長谷川等伯展』
最終日だった。入場券を買う時点で観覧40分待ちと出ていてくじけかけたのだけど、最近こればかりなので、これじゃいけないと奮起して1500円出してチケットを購入。行列に並んで見てきた。待ち時間の日焼けがすごいやばい。並ぶ可能性があるときは帽子なり、日傘なりを持ち歩くべし。
35分くらい待って割と苦痛なく入館できたものの、結局、中に人がワンサカいて、中では結構くじけて後ろの方から人の頭越しに作品の上のほうを見てきた。
後半はみんながくじけ気味で、すきまができてて割と近くに寄ることができたのでよかった。
「萩芒図屏風」-以前にも見たけどこれやっぱ好き、「波濤図」-かっこよかった、「柳橋水車図屏風」-デザインがかっこいい、屏風というのがいい。
大徳寺三門の柱、天井絵」が、実物大の写真(?)で紹介されていたのだけど迫力あってよかった。保護のため非公開の文化財らしいのだけど、ぜひぜひ本物を見てみたいものだと思った。
「松林図屏風」-これはね~、すごかった。本当に並んで見てよかった。霧に包まれた松林がとても見事。よくよくみると墨の濃淡で描かれていて絶品だった。あと、この作品だけ、2m前くらいに柵が造られていて少しひいて見られるようになっていたのがよかった。人の頭に邪魔されず全体を見ることができた。進歩したぞ博物館。よしよし。

2010/3/22 21:58