餡のいろ

日々の調べたこと色々メモ。

11/2 大琳派展

明らかに混んでいる時期なのだけど見に行ってきた。そしてやっぱり混んでいた。
屏風絵も絵の前にぎっちりと人が詰めていて少し離れてみていると上のほうしか見えない。桜がさいてる...下は?って思う。でもやっぱり近くからでなく引いてみたいので定点でじっとがまんしていると人が流れている切れ間切れ間にそこに描かれている下草たちが見えてくる。
自分もその人ごみの一部のくせしてうるさい人みたいだけど、思った。屏風絵や襖絵はもう遠くからしか見えないように通路を作ってしまえばいいのに。そもそも空間のある場所で使われて(見られて)きたものなのだからそれでいいと思う。もちろん近づいて技法や詳細をみたいこともあるんだけど、あんなに混んでいたらじっくりみてられない。だからもう企画展の目的に沿って、もし、いろんな多くの人に幅広く見てもらうためだったり集客が目的の展示であれば離れてみんなが全体像を鑑賞できるような展示にするのもいいんじゃないかと思う。よっぽどそのほうが満足できる。本当に好きな人は常設展にある秀作たちをじっくり見るのもいい。
とはいっても軸ものなどはある程度の近くで見るほうがいいのが、やっぱり難しいところだ。

異様に混んでいたのはやっぱり最初のところと風神雷神図屏風のあたり。もうこの辺りは定点観察。そのかわり人があまり立ち止まらない光悦の楽茶碗などをじっくり鑑賞した。あまり興味がなかったけどちゃんと向き合って見てみるといつまでも見飽きない、いくらでも眺めていられる。これがやはり素晴らしいとされる所以なのだなぁと感銘を受けた。
あと酒井抱一の作品がよかった。『十二ヵ月花鳥図』『柿図屏風』『四季花鳥図』とか。後半の展示で人垣ができないくらいになっていてよく見られたからかもしれない。線がきれい、空間、タッチ(?)がよく、お上品な雰囲気がよかった。

全然解説が読めず知識が得られなかったのが残念。本当はやっぱり解説を読みながらゆっくり鑑賞したい。帰りに『BRUTUS』の琳派特集を買って帰った。

2008/11/3 22:22