感想『コクリコ坂から』

ジブリ好きというとちょっと違う。

私は宮崎駿監督作品が好き。

でもだから結局ジブリの作品はほとんど劇場で見ていて、たまにイマイチ乗り気がしなくて見ないものがあったりする。
宮崎吾朗監督の『ゲド戦記』はイマイチ気乗りがせず見ていない。コマ割りというのか動きと、線のタッチにいまいち魅かれなくて足が向かなかった。（あれは狙いでやったみたいだけど。）その後の評判もそこそこなのでそのままになっている。

それで、今回の『コクリコ坂から』だが、吾朗監督なのだけど、なんとなく魅かれて甥っ子に付き合ってもらって見てきた。魅かれたのは絵がモロに宮崎駿っぽいからか、動きがスムーズだからかわからない。
小学生の甥っ子はどこからか「コクリコ坂は子どもにはわからないらしい」と言われてきたみたいで、見る気が全くなく、文句タラタラで、態度はグレグレ。

私も実はどうなのかなぁ、ジメッとしてるのかなぁ、と思って期待半分くらいだったのだけど始まってみると意外におもしろかった。甥っ子も見た後は「意外におもしろかった」と楽しげに面白かった場面を話してくれたし。
海ちゃん、俊くんのストーリーはそれはそれでかわいくてよかった。でもそれよりカルチェラタンを取り巻く学生たちが生き生きとしていて細かいところが漫画チックで面白かった。（ああいう笑いの取り方は今までもどこかで見た感じだけど心地よい笑いなのでよい。）昔の優秀な学校の生徒はこういう感じだったんだろうなぁとか思えちゃった。明るい映画でした。

もう公開終了直前で館内が貸し切り状態だったのも気楽に笑えてよかった。

そういえば海ちゃんがいきなり「メル」と呼ばれているのは謎だった。原作ではきっとメルの名前の由来も語られるんだろうけど、あの短い映画で「海」と「メル」と呼び名がでるのはよくわからない。海でよかったんじゃ？

ジブリ作品のパンフレットを買う楽しみとして終わった後に誰がどの声をやっていたのか見るというのがある。でもこのパンフレットには海と俊以外のキャストは俳優さんの名前しかなくてかな～り残念。帰ってからネットで調べました。
チョイ役でも、「あ～あの人の声だったのか！」というのが楽しいの。
ぜひパンフレットにはキャストを役名＆声優名（もちろん写真付き）で書いてほしい。

2011/10/7 23:15